東京都30自治体Webサイトのアクセシビリティ対応調査報告
総務省が策定した「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」では、国及び地方公共団体等の公的機関のホームページ等について、いつまでにどこまで対応するかの期限と達成等級を検討することを推奨し、その目安として、既に提供しているホームページ等については、以下の期限での対応を求めています。
- 2012 年度末まで 「ウェブアクセシビリティ方針」策定・公開
- 2013 年度末まで JIS X 8341-3:2010 の等級A に準拠(試験結果の公開)
そこで、当協会では、国及び地方公共団体の公式ホームページについて、アクセシビリティ対応の検討と方針の公開について、どの程度取り組みが進んでいるかを調査いたしました(第2回調査報告参照)。
このたび、さらに2013年度末までの目標に対して、どの程度対応が進んでいるかの調査を以下のとおり実施しましたので、ご報告申し上げます。
調査方法
- 調査対象:
- 東京都23区および人口上位7市
- 調査時期:
- 2013年9月中旬から10月上旬
- 調査手順:
- JWAC品質維持向上部会メンバ8名で、同一サイトを2名ずつで分担しダブルチェックして、結果を照合しました。
- 調査項目:
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- 1. アクセシビリティ方針の公開
- 以下の項目について、Webサイト内への掲載の有無から評価しました。アクセシビリティ方針詳細評価基準はこちら
- (1) JIS X 8341-3に関する意識
- (2) サイトについてのアクセシビリティ配慮
- (3) アクセシビリティ方針が掲載されているURL
- (4) 「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」に則ったアクセシビリティ方針
- (5) 目標達成設定内容
- 2. サイトのアクセシビリティ対応
- 以下の11項目について、Webサイトのアクセシビリティ対応を評価しました。アクセシビリティ対応詳細評価基準はこちら
- トップページについて
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- (1) メニューを読み飛ばすページ内リンクがある
- (2) 全てキーボード操作可能である
- (3) 200%に拡大してもテキストの表示に問題ない
- (4) 見出し要素が適切に使われている
- (5) 画像が点滅しない
- (6) ページを開いても自動で音声が再生されない
- (7) 画像にalt属性がある
- サイト全体について
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- (8) パンくずリストがある
- (9) 各ページの構造が共通になっている
- (10) アクセシビリティに関する記述がある
- (11) アクセシブルな複数の問い合わせ手段がある
調査結果の概要
- 1. アクセシビリティ方針の公開
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- (1) JIS X 8341-3に関する意識
6割の自治体は、JIS X 8341-3について意識していました。(30件中18件) - (2) サイトについてのアクセシビリティ配慮
9割弱のサイトが、アクセシビリティについて何らかの配慮をしていました。(30件中26件) - (3) アクセシビリティ方針の掲載
7割強のサイトが、アクセシビリティ方針を策定し公開していました。(30件中22件) - (4) 「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」に則ったアクセシビリティ方針
3割強のサイトが、「みんなの公共サイト運用モデル」に基づいたアクセシビリティ方針を公開していました。(30件中10件)
- (1) JIS X 8341-3に関する意識
- 2. サイトのアクセシビリティ対応
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- トップページについて
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- (1) 4割強のサイトに、メニューを読み飛ばすページ内リンクがありました。(30件中13件)
- (2) 9割のサイトが、全てキーボード操作可能でした。(30件中27件)
- (3) すべてのサイトが、200%に拡大してもテキストの表示に問題はありませんでした。(30件中30件)
- (4) 9割弱のサイトで、見出し要素が適切に使われていました。(30件中26件)
- (5) 9割強のサイトで、画像の点滅はありませんでした。(30件中28件)
- (6) すべてのサイトで、ページを開いても自動で音声が再生されることはありませんでした。(30件中30件)
- (7) 9割のサイトに、画像にalt属性がありました。(30件中27件)
- サイト全体について
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- (8) ほぼすべてのサイトに、パンくずリストがありました。(30件中29件)
- (9) ほぼすべてのサイトが、各ページの構造が共通になっていました。(30件中29件)
- (10) 4割のサイトに、アクセシビリティに関する記述がありました。(30件中12件)
- (11) 7割のサイトに、アクセシブルな複数の問い合わせ手段がありました。(30件中21件)