事例紹介
名古屋市公式ウェブサイト:トップページ - City of Nagoyaの事例紹介
名古屋市役所は、2004年のJIS X 8341‐3:2004公開以前からウェブアクセシビリティに積極的に取り組まれています。
大規模なウェブサイトであると同時に、ウェブページを作成・編集する職員数も多いため、サイト運営は多くの時間と労力を要しますが、市民からの意見を取り入れ、市民の誰もが閲覧できる(アクセシブル)な情報発信に日々努力をされています。
公開時はアクセシブルでも、運営していくうちにアクセシブルでなくなってしまうサイトが多いのですが、名古屋市役所のウェブサイトは「継続して改善」を行うプロセスを実行しているため、長年アクセシブルな品質を保っている素晴らしいサイトだと思います。
名古屋市は継続して改善に努め、HARELでチェックすると、2014年1月時点ではほぼすべてのページで100点を達成するまでになりました。
JWACで行ったアクセシビリティ診断結果
サイト名称 | 名古屋市 |
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評価対象URL | http://www.city.nagoya.jp/ |
HARELの点数※ | 100点 |
JIS規格 JIS X 8341-3:2010 達成基準に 配慮している点 |
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JIS規格以外 の工夫点 |
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その他 | みんなの公共サイト運用モデル「ウェブアクセシビリティ方針策定・公開の手順書」に従って、ウェブアクセシビリティ方針を策定・公開している。 ウェブアクセシビリティ方針 ⇒ 「名古屋市公式ウェブサイトでは、アクセシビリティを確保するために、平成26年3月31日までに「JIS X 8341-3:2010」の等級AAに一部準拠することを目標にページの作成及び更新を進めてまいります。」 |
JWAC評価時期 | 2013年3月 |
※HARELは、NTTDataが提供するJIS X 8341-3:2010に基づいてウェブページのアクセシビリティの達成度をチェックし、点数で表示するウェブサイトです。
※JWACで、自治体1,938サイトからランダムに選んだ20サイトのトップページをHARELでチェックすると平均点が69.0点である。20サイトの最高点は90点、最低点は55点でした。
サイト運営者からのコメント
名古屋市公式ウェブサイトでは、JISが改定される以前(X 8341-3:2004)からウェブアクセシビリティへの配慮に積極的に取り組んでおります。平成22年度にサイトをリニューアルし、「JIS X 8341-3:2010」の等級AAまでのかなりの項目を達成しましたが、日々の運用の中ではどうしても達成しきれていない項目もあり、日々改善の努力を続けております。
運用形態としては、掲載する記事は市役所各課で作成しますが、ほぼ全ての記事に対して広報課での審査・調整をした上で公開しています。審査はCMSによるチェックのみならず、アクセシビリティへの配慮や発生しやすいミスなどをまとめたチェックシートを策定して70数項目について人手により行います。問題個所は各課のページ担当者に聞き取りを行って個別に改善対処しています。
各ページには「このページについてご意見をお聞かせください」という投稿フォームが末尾に付けられており、特にアクセシビリティの改善要望は最優先で対応するようにしています。
このような取り組みを通して、アクセシビリティの継続的な維持と改善をしていくとともに、職員の啓発研修やマニュアル、チェックシート等の整備を通して、記事を作成する職員ひとりひとりのアクセシビリティに対する理解や意識を深めていく必要性を感じております。
名古屋市公式ウェブサイトのアクセシビリティへの取り組みについての詳細は、以下のリンクをご参照ください。